【治療院日記】  HOMEへ戻る
昨日のことです。
凄い患者が来院しました。
訴える患部が、両肩の五十肩・両腕が曲がっていてまっすぐ伸びず肘に痛みがある。その上右手首痛がある。更に腰痛・右足首痛(捻挫の古傷)等々と全身に及びます。

その方は66歳女性。
旦那さんに連れられての来院でした。
彼女の話では現在、鍼治療を継続中で肩の痛み方は大分楽になっているとのこと。途中接骨院も行ってみたようですが、これはダメだったといいます。「鍼は効くように思うのですが、やっぱり恐い感じがあって・・・」とその女性は私達を訪ねる決心をしたと言うのです。

それらの状況を聞いた通気療法師(三浦)は、ご主人にこう言いました。「ちょうど時間がありますから、今日私は全ての患部の処置をするつもりです。時間が大分かかりますので、もしどこか出かける必要があったらお出かけになって結構です」そのご主人
「では、お願いします」と言って治療院から出て行かれました。

三浦は通気療法thの腹部の観察、処置から始め、腰痛処置を施していきます。最初、女性の声は低く小さく、そして暗い感じでした。

腰部の処置が終わると三浦は、腕・肩・手首の処置のために彼女をベッドに腰掛けさせました。この形だと足首の処置まで行ける体勢です。十分な時間をかけての患部処置が続きました。
次第に彼女の受け応えする声が変わってきます。声が大きく明るくなってきます。
「先生・・・」
と三浦を呼ぶ声が変わってきています。
それで、その女性が楽になってきているのが分かります。

しかし、この段階ではまだ通気をしていないはずなのです。

「それでは、また仰向けにベッドに寝て下さい」
三浦の声が聞こえます。
いよいよ最後の通気作業です。

これだけ患部が多いと通気する主治穴―補助穴のセットの数も多く、これだけでもけっこう時間がかかります。通気をしている間にご主人が帰ってきました。衝立の向こうの状態はご主人には見えません。
「このまま、5分位休んで下さい」
という三浦の声が聞こえます。通気が終わったのです。
「はい!気持ちよくて眠くなっちゃいました」
とその女性の明るい声が聞こえてきました。

その声を耳にしたご主人、実に意外そうな表情を見せました。
後でその訳を聞いたら「こんなに明るい声、最近聞いたことが無かった」というのです。

人はどのような痛みでもあれば、それによって気分が塞がり、前向きに生きることが難しくなるものです。
この女性のクオリテイ・オブ・ライフもその通りだったのです。

治療結果は、上に上げることができなかった腕が、痛みを感じることなく上がるようになり、手首の痛みも無くなりました。
伸びなかった腕が治療前よりはるかに伸びるようになりましたが、これはまだ不満が残ります。肘の痛みが取れ切れていません。
腰痛は気にならなくなりました。足首も捻っても痛くありません。多少あった腫れも引いています。

何も言わない内からこの女性
「この次の予約をお願いします」
と歌うような感じで言いました。

それを聞いているご主人の表情がまた素晴らしかったですよ!
やはり、奥様の具合が悪いと家の中全体が暗くなりますからね。

この調子なら、この女性もそんなに時間がかからず元気を取り戻すことになる、と確信した場面でした。